秦（しん）の昭王

秦惠文王と芈八子の治国の向上心は父に比べて強く、慌ただしい言動が目立つ。しかし、数々の成功と失敗を経て、強大な母親の庇護の下、君王としての素質を育む。

贏稷の母親

秦宣太后芈八子。野性的で自由奔放だが、情に厚い。贏稷との親子関係がもつれ、諸国の情勢が変化する中で、贏稷に感化され、卓越した政治力で息子の国家統治を補佐する。

秦国軍事将領

秦惠文王の時代に入隊し軍士となる。戦場で徐々に技術を身に着け、“戦神”と称されるようになる。贏稷が政権を握っている間は、白起を任に就かせる。贏稷とは義兄弟の契りを交わすほどの間柄。

宣太后の族弟で秦国の大臣

宣太后に従って秦に入り、恵王の時代から権力を握る。贏稷が政治を仕切り始めた頃に功績を挙げる。秦国で大きな権力を握り、宣太后に深い寵愛を受ける。

秦昭王時代の秦国の丞相（じょうしょう）

“遠交近攻”を主張し、諸侯を占領して秦に帝業を成り立たせた。

楚国の政治家

政治にも文学にも長けた天才。楚懐王の命を受け、佐都、三閭大夫などを担う。

紀元前306年に即位した、秦の第28代君主・昭王（＝昭襄王）。始皇帝の曽祖父にあたる彼の統治は秦史上最高の55年。この間、弱小国であった秦は頭角を現し、その軍事力および政治的手腕は他国をはるかに凌駕した。強国へと成長する中での葛藤と波乱、そして始皇帝が成し遂げた“天下統一”の原点がここに！

主演は、浅田次郎原作のNHKドラマ「蒼穹の昴」にも出演し、「三国志 Three Kingdoms」において孫権を演じた、実力派チャン・ボー。母である宣太后や叔父・魏冉らに逆らえず、王としての自分の姿に悩む若き新王時代から、明君へと成長するまでのドラマチックな昭王の生涯を見事に演じきった。

「大秦帝国」シリーズ第3弾となる本作は、構想4年、制作費1.3億元（約20億円）を越え、服装・メイク、小道具や兵器は全て史実に基づき本格的な作りを追求！

リアルな背景作りにもこだわり、横店のほか、内蒙古高原、太行山脈の南麓にある焦作、三国志“桃園結義”の舞台で知られる涿州、象山などでロケを敢行、当時の風格と壮大なスケール感を見事に再現した。

監督は「大秦帝国」シリーズの2作目である「大秦帝国　縦横　＝強国への道＝」で、“中国のエミー賞”と称される『第27回中国電視劇金鷹賞』最優秀ドラマ賞を獲得したディン・ヘイ。

リアリティの追求に定評がある彼が苦心した、数々の戦法を駆使した戦闘シーンは圧巻。歴史的重厚感だけでなく、真実を描くことにこだわるディン・ヘイ監督ならではの演出は時代劇ファン必見！