すべてを失った男は命を、朝鮮の王は国を賭けた。男2人の運命と、たった一つの王位をめぐり繰り広げられる大勝負!
時は1693年、朝鮮王朝第19代王・粛宗(チェ・ミンス)の時代。粛宗の子に生まれながらも、その血筋を疑われ宮廷外で育った悲運の王子がいた――。
その王子が託されたのは、全財産をつぎ込み最後は妻まで賭けてしまうほど博打好きな男、マングム。ケットン(のちのテギル/チャン・グンソク)と名付けられた子は、育ての親マングムとともに博打場に暮らしながら博打に天才的な才能を開花させていく。
一方、もう一人の王子、粛宗の次男であり、テギルの弟にあたるヨニン君(のちの英祖/ヨ・ジング)は、生母の淑媛チェ氏が賎しい身分だったため、同じ王子ながらも世子である異母兄・景宗とは全く違う周りの慇懃な蔑視を受けながら育ち、酒や賭け事に溺れる日々を送っていた。
そんなある日、テギルを自分の策略に利用しようと企む野心家のイ・インジャ(チョン・グァンリョル)によりマングムが殺害されてしまう。それを機に、自らの出生の真実や王の女になった母の存在まで、すべてを知ったテギルは復讐を誓う。
そんなテギルの前には、同じ王子ながら真逆の環境で育った弟ヨニン君、インジャの部下・タムソ(イム・ジヨン)との運命的な出会いが待っていた。やがてテギルは残酷な運命に対抗すべく、国の命運を賭けて、そして恋を賭けて、世紀の大勝負を仕掛ける…!
主演のチャン・グンソクをはじめ、登場人物をチェック!
自分の素性を知らずに育った男の王座をめぐる熱い戦いと運命の愛を描く、壮大な歴史エンターテイメント!
1.SBS演技大賞最優秀演技賞に輝いたチャン・グンソク主演最新作!
王子に生まれながら、いかさま師の道を歩む主人公テギル。同じ王子に生まれ、王位に就いた英祖。そして、英祖を王にした鉄の女、淑嬪チェ氏。本作は300年間、風聞として伝わる3人の過去にフォーカスを当て、史実とフィクションを絶妙に織り交ぜた物語となっています。2人の王子の交差する運命をひっくり返す大勝負が、朝鮮の王、英祖と博打場のいかさま師テギルが出会うその日、満天下に繰り広げられます!
主人公テギルを演じるのは、韓流トップスター、チャン・グンソク!日本では王道ラブコメディ「美男<イケメン>ですね」で大ブレイクを果たしたチャン・グンソクですが、実は「ファン・ジニ」(2006)「快刀ホン・ギルドン」(2008)等時代劇で抜群の演技力を披露し、その人気を牽引した時代劇の寵児でもあります。そんなチャン・グンソクにとって本作はまさに8年ぶりの時代劇復帰、また3年振りのドラマ出演ということで、本国放送前から大きな話題を集めていました。本編中、朝鮮王朝時代の悲運の王子がすべてを失い、いかさま師に変身する姿を披露!チャン・グンソクファンはもちろん時代劇ファンの心をも鷲づかみにし、同時間帯視聴率1位を記録するなど、2016年制作の時代劇のなかでもテバク(大当たり)を博しました!
※2016年SBS演技大賞 長編ドラマ部門 最優秀演技賞(チャン・グンソク)優秀演技賞(ヨ・ジング)、10大スター賞(チャン・グンソク)受賞。
2.「太陽を抱く月」「オレンジ・マーマレード」でブレイク中のヨ・ジング出演!
これまでも「太陽を抱く月」「オレンジ・マーマレード」らフュージョン時代劇で深みのある演技で観るものを惹きつけてきた俳優ヨ・ジング。本作ではチャン・グンソク演じるテギルの腹違いの弟であり、朝鮮王朝の王子イ・グム(のちの英祖)役を演じています。同じ子役出身のチャン・グンソクとはまた一味違う魅力を持つ王子に扮し、益々磨きがかかった演技力を余すことなく披露しています。演技力では定評がある二人だけに、全編通して熱く繰り広げられる演技対決に、最後まで目が離せません。
3.韓国を代表する実力派中堅俳優も勢ぞろい!
おなじみのベテラン俳優も多数出演し、ドラマを大きく盛り上げています。「熱愛」「太陽を飲み込め」ほか多数のヒット作に出演したチョン・グァンリョルは、韓国史上類を見ない大変なクセ者として知られるイ・インジャ役に挑み、「影の主人公」と称されるほど優れた演技力で注目を集めました。
また、「ハッピーエンディング」「太王四神記」に出演したカリスマ俳優チェ・ミンスは、本作では絶対的な権力者・粛宗に扮し、老練な政治家でありながらも愛する女性には弱く、宮中に禍根を残した王を見事に演じきっています。
さらに、「イルジメ~一枝梅」で自然な演技のために実際の歯を抜いたエピソードで有名な演技派俳優イ・ムンシクがテギルの父親マングム役を熱演しています。
4.「火の女神ジョンイ」脚本家×「仮面」監督が贈る本格歴史アクションエンタテインメント!
脚本を手がけたのは「火の女神ジョンイ」「武士ペク・ドンス」など、数々の時代劇をヒットさせてきた、クォン・スンギュ!今回も史実とフィクションを巧みに組み込み、本編最後の最後まで観る者を飽きさせません。
演出は「仮面」で注目を集めたナム・ゴンが担当し、ダイナミックかつ華麗なアクションに加え、権力争いや切ないラブストーリーも絡み合った重厚な人間ドラマを展開しています。
5.腹違い兄弟のブロマンス(熱い友情)
腹違いの王子兄弟を演じたチャン・グンソクとヨ・ジング。年末恒例のSBS演技大賞では仲良く最優秀演技賞と演技賞をそれぞれ受賞した二人ですが、実は二人でノミネートした部門も。それはなんと、最も輝いたカップルに授与される「ベストカップル賞」。唯一の男男カップルとしてノミネートされ話題を集めました。
結果は、残念ながら受賞には至りませんでしたが、二人の息ピッタリの演技が高く評価された証となりました。最新トレンドの一つ、ブロマンス(男同士の熱い友情)は本作でも光っていますね。
ちなみに、同年のベストカップル賞は、「浪漫ドクターキム・サブ(原題)」のユ・ヨンソク×ソ・ヒョンジン、「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」のイ・ジュンギ×IU、「青い海の伝説(原題)」のイ・ミンホ×チョン・ジヒョンという錚々たる顔ぶれが獲得しています。
※ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
ヨニン君(のちの英祖)は、王位を狙っていることを隠すため、母である淑嬪の命令により、連日遊び人のように振る舞います。そして、いつものように飲み屋で昼酒をあおっていた時、見知らぬ男と肩がぶつかりますが、男は謝りもせず、じっとヨニン君の顔を眺めます。
どんぐりまなこで、すらりとした体形、一見力自慢の暴れ者のように見えた彼の名はテギル。同じ腹から生まれた兄弟の出会いは、ひょんな偶然から始まったのです。その時、テギルはタムソを追いかけていましたが、彼女が妓房の紅梅館で男装から女装に変身した姿を見てあっけにとられてしまいます。そんな時にヨニン君と肩がぶつかったのです。こうしてヨニン君とテギル、そしてタムソの切ない三角関係は始まりました。
しかし、その後タムソはイ・インジャの命令で敵を討ちに行き、テギルとその父ペク・マングムと再び遭遇します。テギルと再会した瞬間、歯を食いしばり復讐を誓った彼女の心は根底から揺さぶられ、どうしても弓を引くことができません。結局そんな彼女を見兼ねてイ・インジャが直接弓を引きますが、タムソはそんなイ・インジャを止めることができず、テギルの父ペク・マングムは命を落としてしまいます。
果たして2人は、このような悪縁を乗り越えることができるでしょうか…?そして、タムソへの英祖の想いは届くのでしょうか。3人の恋の行方にも、最後まで目が離せません。
※ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
本編中、主人公のテギルは、強くなりたいという思いから一大決心して旅立ちます。その姿を見送る賭博の師匠は、サイコロ2個を振って彼の前途を占います。
その結果は、2個とも最高の目である「大舶(テバク)」。「テバク」というドラマのタイトルはこのエピソードに由来していると言われています。
これは、近頃の韓国の若者たちが好んで使っている「大当たり」や「大ヒット」を意味する「テバク」と同意味で、トレンドを反映したタイトルとも言えますね。
いつの時代を描いているのかをチェック!
「テバク」の舞台となるのは、戊申政変(李麟佐の乱)があった17世紀末の朝鮮王朝時代。朝鮮王朝19代王・粛宗(スクチョン)の後継者争いを描いた時代劇は数多くありますが、本作は、「月足らずで死んだ」とされていた粛宗の第1子がもし生きていたら?という新たな切り口で史実に大胆にアプローチしています。王位継承争いの話のみならず、育ての親の敵を討つために奮い立つテギルの熱き戦いもダイナミックに描いており、彼の心の変化や人間関係にも注目してみると面白さが倍増すること間違いなしです!
《李麟佐(イ・インジャ)の乱》とは、英祖即位5年後に実際に起きた朝鮮歴史上最大の反乱です。少論派の一部と南人派の急進勢力が英祖の正統性に対して疑問を提起して王位交代を企てました。李麟佐が反乱軍を起こしたとき、鄭希亮(チョン・ヒリャン)や朴弼夢(パク・ピルモン)らも挙兵し加勢。李麟佐は最後生け捕りにされ、大打撃を受けた反乱軍も官軍に敗れるという結果に終わりました。
「火の女神ジョンイ」脚本家と「仮面」監督がタッグ!
監督:ナム・ゴン「仮面」
脚本:クォン・スンギュ「ペク・ドンス」「火の女神ジョンイ」
原題:대박(テバク)
韓国放送:韓国の地上波<SBS>の月火ドラマとして、2016年3月28日~2016年6月14日(最終回)に放送。全24話。
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(C)SBS